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誤解と偏見
LGBT(性的少数者、性的マイノリティ)に対する誤解や偏見はありませんか?
LGBTは趣味嗜好? 性癖?
同性愛は異常? 病気?
伝染する? 変質者? 性に奔放?
残念ながら、このように思っておられる方も多いと思いますが、これらの認識は適切ではありません。
しかし、依然として誤解や偏見があります。
この章では、いくつかの例を見てみましょう。
LGBTは趣味嗜好? 性癖?
多くの人が自然と異性を好きになるように、好きになる対象(性的指向ともいいます)や自分自身で認識する性別(性自認ともいいます)は、自分で意図して選んだものではなく、自然なものです。
同性愛などを趣味や嗜好、性癖として扱うことは適切ではありません。
同性愛は異常? 病気?
1990年、WHO(世界保健機関)は同性愛を疾病項目から削除し、1992年「同性愛は治療の対象ではない」と宣言しました。
日本の当時の厚生省や日本精神神経学会も、その見解を踏襲しました。
1994年、当時の文部省は性非行から同性愛を削除しました。
このように、現在、同性愛は疾患とされてはいません。
LGBT=オネエ?
メディアで見かける『オネエ』の人たちは、LGBTのごく一面を表しているに過ぎません。
・LGBTの人たちはみんなオネエキャラのような言葉づかいや服装をするわけではありません。
・また、同性愛者は異性になりたいわけではありません。
・オネエと呼ばれる人の中にも、同性愛者やトランスジェンダーの人など、いろんな人がおられます。
性同一性障害=同性愛?
性同一性障害とは、体の性(生物学的な性)と心の性(性自認)に不一致感や違和感をもち、医師から診断された時の診断名です。
同性愛とは、恋愛や性愛の対象(性的指向)が同性に向く人のことをいいます。
混同しやすいですが、「性自認」と「性的指向」は異なるものです。
少しだけ誤解や偏見の例を見てきましたが、皆さん、いかがでしたか?
ご存知でしたか? 意外でしたか?
まだまだ、同性愛や性同一性障害などを、自分で意図的に選んだ趣味の一つのように思っておられる方も多いと思います。
そして、同性愛と聞くと、すぐに性的なイメージを想像する方もおられるでしょう。
しかし、多くのLGBTの皆さんは、今日もごく普通に生活をしておられます。
誤解や偏見が少しずつでも減っていくことで、多くの人が住みよい社会になっていけばと思います。
皆さんのご協力をこれからもよろしくお願いいたします。
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